皆さん、いもーれ!(奄美大島の方言でようこそ!)
どーも、しんたろーです!
九州など主に西日本から少しずつですが生息域を広げているオオクビキレガイというカタツムリに似た貝を見つけたので、今回は簡単にですが、どんな生き物なのか書いてみたいと思います。
謎の貝、発見!
河川敷でダンゴムシを採集しているとキセルガイに似た貝を発見、キセルガイにしては大きすぎ?キセルガイにはオオギセルという仲間もいるんですが、ちょっとそれとは違う感じ・・・

小川に生息しているカワニナという巻貝にも似ていますし、その場でスマホを使ってネットで検索してみると、オオクビキレガイという外来種だとわかりました。
そもそも小川に住むカワニナは陸上では生きていけないそうです。
オオクビキレガイはスペインなど欧州から観賞用の植物などに紛れて日本に移入されたようです。米国ではガーデニングやゴルフ場で発生したカタツムリやナメクジを退治するために移入されたようですね。調べてみると、どうやらオオクビキレガイはカタツムリやナメクジを食べてしまう肉食傾向の貝みたいです。

見た目はカワニナと変わらない感じなんですが、在来のカタツムリやナメクジを食べてしまうなんて恐ろしいですね。
(ノД`)・゜・。
しかも冬は砂の中に潜って越冬出来てしまうんですね。これは厄介です!
日本では1988年に福岡県の北九州でオオクビキレガイの個体が初確認されたそうです。日本でもガーデニングをしている住宅の庭などで大発生していて、ガーデニングに被害を与えるカタツムリやナメクジと同じようにオオクビキレガイもレタス、ほうれん草、春菊など農作物に被害を与えているようです。
沖縄県や奄美大島で増えてしまったマングースみたいな感じで、ハブを食べずに他の物を食い荒らす感じになっている可能性が高そう。たぶん在来のカタツムリやナメクジを食べなくてもレタス、ほうれん草など食べるものがあれば、そちらを食い荒らしているのかもしれません。
在来のカタツムリやナメクジが食べられてしまうと生態系にも影響が出てくるのは間違いないでしょうし、本来カタツムリやナメクジが食べているものを横取りするような事になれば確実に在来種は減っていくでしょうね。
とにかくガーデニングや農業をされている方々には厄介な貝みたいで、「見つけたら袋に入れて密閉して駆除してください」と書いているサイトもありました。
この貝には罪は無いけれど、見つけたオオクビキレガイは川の真ん中に辺りに投げました。たぶん駆除出来たでしょう。
(。-`ω-)
皆さんもオオクビキレガイという畑やガーデニングで見かける貝は駆除しましょう。
駆除対策
オオクビキレガイはカタツムリやナメクジと同じように湿度の高い場所を好みます。植木の鉢の下、コンクリートブロックの下、沢山の落ち葉や雑草を一か所に集めておくと、そこも湿度が高い場所になってしまうので、それらも処分してください。
とにかく湿度が高い状態を作らないようにすれば生きていけません。また湿度の高い場所は産卵場所にもなるので、なるべくそういった場所をつくらないようにしましょう。
市販の駆除剤もありますが、少量ビールを使い捨てのお皿に入れて集める方法もあります。
未判定外来生物
2019年時点では、オオクビキレガイは特定外来生物ではなく、アメリカザリガニと同じように未判定外来生物となっています。
普段は気にしてなかったけど、注意深く観察してみると日本には「結構、外来種っているんだなぁ~」って思いましたね。残念ですけど、これは食い止める事は難しいと思います。
下手に駆除剤を撒けば在来種の生き物も減らしてしまいますし、これは生物に詳しい専門の人達に任せるしかないですね。
素手で触らない
最後に、こういった貝類は人間にとって危険な寄生虫などを持っている可能性もあるそうなので、見つけたとしても素手では触らずゴム手袋などをしてから触るようにしてください。
もし素手で触った場合は、しっかり石鹸で手洗いをしてくださいね。とくに子供は素手で触ってしまいますし、そのままの状態でお菓子を食べたり食事をするような事がありますので、しっかり手洗いをさせましょう。
オオクビキレガイを駆除したい場合は駆除剤よりも袋に入れて密閉したり、靴で潰すのもいいかもしれません。一般ゴミとして出すのもいいでしょう。
オオクビキレガイは雌雄同体で2匹の個体がいれば繁殖してしまいます。沢山の卵を産みますので見つけたら早めの駆除が必要でしょう。
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オオクビキレガイを見つけた時の動画です。真冬でも落ち葉の下に隠れて越冬出来てしまうようです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。